mCrt Release 2015 Vol.010

戦闘力をあげて挑むが無念の結果となったRd.5
上位陣と戦えるマシンになる手応えを得た価値ある1戦
前回大会であるオートポリスの参戦を見送り、今大会の岡山国際サーキットを舞台にしたRd.5に勝負をかけるべくマシンを整えて挑みました。その最大のトピックがエンジンを造り変えることでした。Rd.3の富士スピードウェイにおける戦いではライバル車よりも劣るパワーにも関わらず2分を切る上位陣に引けをとらないラップタイムを出すことができたため、モアパワーにより上位を狙えることを想定し準備をしてまいりました。
その結果、想定とおりにマシンがよくなり金曜日のフリー走行ではクラス4番手のタイムをマークするほどでした。それも翌日の予選に合わせたセットで走るセッション3においてです。
期待を込めて迎えた土曜日の予選。いまにも雨が落ちてきそうな曇り空の中はじまりました。Aドライバーの井尻選手はこのレースウィークにおいて一番良いタイムである1分45秒113をマーク。このタイムはAドライバーの公式予選におきまして11番手のタイムでしたがクラストップから1秒以内に11台が入る接戦。つづくBドライバーの大賀選手はペナルティをうけてベストラップを抹消されてしまうが、ベストラップ近くで周回を重ねていたため大きなロスにならならず予選は13番手となりました。その後に走行したCドライバーの大塚選手のときにエンジントラブルが発生。今大会のために造り上げたエンジンが壊れ、急遽スペアのエンジンに載せ変えることになりました。
決勝日は朝から冷たい雨。それも土砂降りでした。決勝時間は13時からと遅いため雨の様子をみつつ朝一番のフリー走行を実施。昨夜載せ替えたエンジンの調子を含め確認しました。迎えた決勝は雨が少量となりチームとしては一番好都合な路面コンディションでした。しかしスタートドライバーの大塚選手から大賀選手にドライバー交代するころには雨がほとんど止み、どんどん路面が乾いていきます。徐々にコンディションが変化していき、最終ドライバーの井尻選手に交代するときにはほぼほぼドライコンディションとなりました。当然スリックタイヤに履き替えて走行しましたが、今年の開幕戦であるツインリンクもてぎ、Rd.3の富士スピードウェイと合わせて13時間以上戦ったエンジンではパワーが足りず、予選時よりも1台順位をあげたものの苦しいレース展開となり12位でチェッカーを受けました。
準備期間を設けてマシンを造り、エンジンを造り、テストを重ねて挑んだ今大会。フリー走行では手応えあるタイムを出していただけに悔しい1戦となりました。しかしマシンのセットアップの方向性は間違いではなかったことをタイムで実証できましたので、得られることも多かったです。
次戦は今シーズンの最終戦である鈴鹿サーキット大会。2015年の集大成として挑みますので応援のほど、よろしくお願いいたします。
9月5日(土)
公式予選:13位/21台(ST-4クラス)
観客動員数:3,000人
9月6日(日)
決勝:12位/21台(ST-4クラス)
観客動員数:4,500人
Aドライバー:井尻 薫
今回から投入されたNewエンジンのパフォーマンスが素晴しく、更に足回りのセッティングも大幅に進化してトップとの差は一気に縮まった感がありました。結果としては土曜日にトラブルで旧仕様エンジンに戻ってしまいましたが、ナイスチャレンジだったと思います。同クラスのトップ争いをしているチームからもアバルトを警戒するコメントが寄せられ、マシン・チーム共に存在感を示せたレースだったと思います。
とにかく泣いても笑っても残り1戦。今できる最善を尽くして最終戦に挑みます。
変わらぬ熱い応援宜しくお願いします!!
Bドライバー:大賀 祐介
結果に対する反省はまだまだ多いものの、金曜日のフリー走行までの手応えはとても良く、今までで一番手応えのあるレースウィークでした。
思い切ってオートポリス戦をパスし、クルマの製作に全力を尽くしてくれたチームに感謝です。
予選では残念ながら新しいエンジンにトラブルが出てしまい、決勝もペースを上げることができませんでしたが、今までの物では勝負にならなかったので、これも良いデータとして次に繋げていけると思います。
個人的には予選中のペナルティなどで、迷惑をかけてしまった部分が大きな反省です。
今年の最終戦である鈴鹿は自身にとってもチームにとっても地元の大事な一戦。
好感触を決勝まで維持できるように皆で一丸となれば結果もついてくると思いますので、変わらぬ応援をよろしくお願い致します。
Cドライバー:大塚 隆一郎
今回よりの参戦となりました。昨年の最終戦以来の49号車でしたが木曜の走り出しで昨年からの車の進化におどろきました。
窪田監督をはじめチーム全体での戦闘力アップの為の努力を感じました。レースではトラブルにより旧エンジンとなり残念ながらトップを狙える状態ではありませんでしたがチーム全体で最善をつくせてよかったです。僕個人としては最終戦に向けての経験値を上げるため、監督よりスタートドライバーを勤めさせていただきました。この経験をプラスして最終戦ではよりチームの為に仕事できるよう日々努力し取り組んで行きたいと思います。みなさまの応援宜しくお願いします。
最終戦で強いアバルトをお見せできるようにチームとがんばっていきます!