全日本ラリー選手権 Rd.9『新城ラリー 2017』

全日本ラリー選手権 Rd.9『新城ラリー 2017』

全日本ラリー選手権 新城ラリー 2017 mCrt参戦記

11月4日5日に開催された、全日本ラリー選手権最終戦、新城ラリー 2017に、mCrtはドライバー・眞貝知志、コドライバー・安藤裕一が『ABART 500 RALLY R3T』で参戦しました。

この大会は、mCrtにとっても今年最後のレースです。

当日の様子を、参戦した眞貝と安藤のレポートで報告します。

このレースでは、残念ながら数々のトラブルにみまわれてしまい、万全の体制で望めませんでしたが、なんとか完走、結果クラス3位という成績を収めることはできました。

スタッフ共々、心身ともにきついレースでしたが、これもラリーならではの醍醐味。無事完走できたのもスタッフ、応援いただいたみなさんの熱い声援があったからこそです。二人とも、みなさんの応援に感謝しています。

それでは、ライブ感溢れるリポートをお楽しみください。

 

【ホンキでたたかうアバルト】
 from ドライバー 眞貝 知志

 皆様、全日本ラリー選手権最終戦 新城ラリー 2017でのご声援、ありがとうございました。

今回のラリーは「ホンキで」キツい試合でした。

 (モントレーでブツけた自分が一番悪いのですが)本番直前の試運転でマシンの不具合が発覚し、クルマの確認ができずにイヤーな感覚が残ったまま現地入りすることから始まり、競技1日目はSS1から予想だにしない箇所でリタイヤも覚悟の大トラブル。

何とかサービスまで堪えて対策を打った後も、別の原因不明のトラブルで冷や汗をかきながら1日をしのぐ展開。

チームの皆さんの奮闘のお蔭で車両完治となった2日目は、今度は完治した車の動きの変化に面食らってしまいビビリが・・。

ようやく目が覚めてポジション防衛に挑んだ最終セクションでは、スピンで自滅。

 

真新しいカラーリングの ”ガレイタ号” を綺麗なままゴールに運ぶというまさに「最低限の仕事」は果たしたものの、「速い眞貝」に期待をしてご支援・ご声援をくださっているスポンサーやファンの皆様には、「申し訳ありません!」としか言えない惨憺たる内容でした。

 

今シーズンは、ドライバーとしては反省点ばかり・・・。

しっかり原因までさかのぼって、立て直します。

そんなテンパりまくりの眞貝でしたが、最後まで「完走するまで頑張ろう!」と奮起させてくれたコ・ドラのアンドーマン、言いたいことは沢山あったろうけど、最後まで静かに見守ってくださった伊藤代表と金子監督。さらには毎回のサービスで僕のわがままに応じて細かいところまで点検してくれたサービス隊の皆さん、そんな皆さんのおかげで、完走するまであきらめずに頑張れました。多分一人だったら、SS1でやめて帰宅してたと思います(笑)。

そして何よりも、今年ローマ・群馬・新城に我々を導いてくださった個人スポンサー、企業スポンサーの皆様には、言葉には表せない感謝の気持ちでいっぱいです。ローマラリーのクラス優勝は、皆様のものです。

本当にありがとうございました。

 

 

 

【ホンキでたたかうアバルト】
 from コ・ドライバー 安藤 裕一

 皆様、mCrt、眞貝のコ・ドライバー安藤です。

新城でのご声援ありがとうございました。

今回は、前回モントレーでの結果を踏まえ、また地元開催の新城ラリー2017では多くのファンが会場まで足を運んでくださるということで、クルーの最大の目標は<車をフィニッシュに運ぶこと>。そう決めて臨んだラリーです。

しかし「ラリーは完走するのも大変」ということは分かっていたつもりですが、「そう決めて走り出せば完走はできるだろう」と何処かで思っていたのかもしれません。

ですので、SS1をフィニッシュしたときに、「車がトラブって、競技の継続が難しい」とドライバーに言われ、レグ離脱届(主催者に対し、デイ1の競技離脱を伝える書類)に記入している時は、正直なところ<予想外(と勝手に決めつけた)>の出来事に戸惑いました。

 その後、幸いにして競技を続行することができましたが、コドライバーはいつでも最悪の事態に対応できるようにしておかなければならないと痛感いたしました。

この経験を忘れることなく、来シーズン以降に活かして行きたいと思います。

 今回のラリーでは、時間管理をしているコドライバーにとっては、サービス時間を目一杯使いながらも、しかし一度もタイムオーバーすることなく対応して頂いたサービスの皆さんには本当に助けられました。

今回、タイムペナルティを貰わず、表彰台争いができる走りを継続できた立役者はサービスの皆さんだと思っております。大変感謝しております。

また、一旦リタイヤを決めた後に「でもリエゾン(移動区間)はなんとか走れそうだから、 TC2(次のチェックポイント)までとりあえず行ってみよう」とドライバーが言えたのは、「沢山の協力と応援が我々を走らせている」と、群馬、ローマを経て改めて私達が感じたことの結果だと思います。

 <最高の結果>でお返しすることは叶いませんでしたが、代表、監督をはじめとするチームの皆様、個人スポンサー、企業スポンサーの皆様、ご協力・ご声援頂いた皆様にはフィニッシュまで車を運んでいただいたこと心よりお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

*新城ラリーの最終結果は、下記に発表されています。

http://www.shinshiro-rally.jp/_src/10123/result_final.pdf

 

 

【ホンキでたたかうアバルト】
 from mCrt チーム代表  伊藤 精朗

 今回の大会を振り返ると、クルマの状態はもちろんですが、コースや路面状況、天気等を瞬時の適切な判断と決断を要求されるラリーの難しさと醍醐味が“満載”の大会となり、二人のコンビネーションそしてチームスタッフ全てのメンバーが試練も味わい、そして結果を残すことができて、本当に多くの収穫があった大会といえます。

2017年を振り返り、我々は成功も失敗も含めて多くの経験を積むことができました。この経験を糧に、mCrtは来年に向けて気持ちも新たにチャレンジを続けていきます。

「ホンキでたたかうアバルト」のスピリッツを具体的なカタチで積み重ねていけるように、そしていつか「世界一のアバルトレーシングチーム」を本当に実現し、みなさんと喜びと感動を分かち合えるまで、道は続きます。

最後になりますが、今年の参戦を支えていただいた、企業スポンサー様、個人スポンサーのみなさま、そして会場やホームページから熱い声援を送っていただいたすべての皆さまにこの場を借りて御礼申し上げます。

mCrt、これからもよろしくお願いいたします。