DAY1 SECTION1 SS3
(コ・ドライバーの役割・仕事に関して、よく聞かれる質問にお答えしてみました。)
Q:ペースノートを読むのが1番の役割ですか?。
A:ペースノートは、コドラの仕事のうちの水面に出ている氷山の一角です。
ペースノートを読んでいるところと、TC処理の作業をしているところが、皆さんお目につくかと思いますが、実はそれ以外の仕事のほうが多いですね。
リエゾンの道案内や時間管理など、大会中の仕事以外にも、事前に宿や移動手段の手配やスケジュールを立ててチーム員の動きを決めたりすることもします(チームマネージャーがする場合もあります)。
それと、私の場合はこのページのように、みなさんにもっとラリーを知ってもらうための広報活動もしていますよ!
Q:コドラの練習って何ですか?。
A:ノート練習(読み・書き)と、ドラやチームに何が必要か常に考えていることかも。
ノート練習はタイムに直結するので、練習は欠かせません。
サーキットでもどんな道でもいいので、横に乗ることができるタイミングがあればお願いして横に乗せてもらっています。
また、世界中のインカーを見て、使えそうな表現は自分の中にストックしておいて、ドライバーに何か良い表現がないか聞かれたときにはすぐに提案できるようにしています。
それ以外にも、チームやドライバーのためになることが何かを常に考えて、情報収集を欠かさずにいます。
Q:レッキの時、揺れる車でよく書き取れますね。
A:書きやすく読みやすい、画数の少ない文字や、単純な記号で書いています。
画数を減らしたり、単純な文字や記号にすることで多少揺れても読み取れる文字で書くようにしています。
コ・ドライバーそれぞれに書き方が違います。
例:Open → < Tighten → >
グラベルでは、テーブル代わりにクッションを膝の上に置くこともあります。
Q:コドラって、新コンビのときのノート読み対応はすぐできる?
A:はじめた頃は苦労しましたが、今は事前に一回合わせれば対応できます。
ラリーを始めた頃は新しいドライバーと組む時はほんとに苦労しました。
使っている用語を事前にもらい、夜な夜な動画投稿サイトのインカーでパソコンに向かって練習していました。
現在でもそういった練習はしていますし、当時動画を聞きながら速記していたことも、今でもレッキの時に役立っています。
今では、特殊なノートの方でなければ、一回合わせれば対応はできます。
でも二人の時間が合うのなら、できるだけ準備はして望むようにしています。
Q:フィジカルトレーニングはしてますか?
A:私はランニングくらいですね。
でも体力がないと、長いSSで集中力が続かないので、持久力は必要です。
コ・ドライバーも体力を使うので、10分近いSSなどでは、後半疲れて集中力が低下してしまうと、ノートリーディングにミスが出る可能性があります。
なので、ジムに行くなどまではしていないですが、ランニング程度のトレーニングはしています。
Q:喉のケアはしていますか?
A:特にしていません。ですが、ラリーウィークのカラオケは控えています。
声を出す仕事なので、大会の1週間前から体調管理には気をつけて、大会中に咳が出るなんてことがないように気をつけています。
ケアというよりも、声が出なくなるようなことはしないといったほうが良いかもしれません。
なので、大好きなカラオケは、ラリーウィークは我慢しています!
Q:コドラにとってABARTH500って、どんなマシンですか?
A:楽しい車ですが、コドラ的には車内が狭くて、物の置き場に困ります(汗)。
ショートホイルベースと眞貝選手のドライビングと相まって、クルクルと回るようにコーナーを駆け抜けていくのは、ノートを読んでいても興奮します。
ですが、ノートや書類などいろいろと持ち込むコドラとしては、収納スペースがないのが難点です。
Q:眞貝選手とは、普段から仲がいいんですか?
A:同世代ですので、話は合いますよ。
ラリー歴は眞貝選手が遥かに長いので、友人でもあり大先輩でもあります。
眞貝選手とは、実は2016年の唐津でコンビを組むまで、そんなに交流はなかったのですが、これを機にいろいろとお話をするようになりました。
世代が同じで、共通の友人も多いので、すぐに打ち解けられたんじゃないかと思います。
ただ、ラリー歴は眞貝選手のほうが遥かに長く、ドライバーとしてとても尊敬しており、リスペクトしている大先輩ですね。
またこのスタンスの方が、我々は上手くいく気もします。
(コ・ドライバーの仕事はなかなか皆さんの見えないことが多いので、みなさんの疑問にこれからもお答えしていきますね!)
Next!!!