mCrt Release 2017 Vol.011

mCrt Release 2017 Vol.011

ムゼオ チンクエチェント レーシング チーム(mCrt)
ヨーロッパ ラリー選手権
ラリー・ディ・ローマ・カピターレ 2017
参戦報告書

 

大会についての報告は以前のリリース通りですが
改めて大会を振り返り、結果報告として皆さんにお伝えしたいと思います。

■mCrt参戦結果・・・・・

RC3クラス 優勝

大会は、9月15日から17日にかけて、ローマを拠点に開催された、ヨーロッパ ラリー選手権「ラリー・ディ・ローマ・カピターレ 2017」。
昨年までイタリアの国内ラリーだったイタリア選手権が今年からヨーロッパ選手権への格上げになった大会です。

mCrtは、ドライバー・眞貝知志、コ・ドライバー Danilo Fappani(ダニーロ・ファッパーニ)、レース車両・ABARTH 500 RALLY R3Tで参戦しました。
大会は、ヨーロッパ選手権になったのに伴い、新しいコースが追加されるなどかなりのスケールアップ。
新しいコースは、地元イタリア勢をして「とてもトリッキーなコース」と言わしめるような、難コースの連続。
昨年の経験だけを頼りに戦える様な大会ではありませんでした。

参加 45 台中、完走車両は 28 台という数字を見ても、まさにサバイバル戦、コースの難易度が分かります。
このような過酷なコースを果敢に攻め、絶妙な抑制を効かせながら、SSでクラストップタイムを 2 度獲得してのクラス優勝。

ドライバーの眞貝も、思うようなパフォーマンスが出来ずに時にナイーブになることもありましたが、コ・ドライバーのダニーロ、スタッフ、チーム、そして応援、ご支援いただいた多くの皆さんのパワーが一丸となって大きな壁を乗り越えて戦った結果、クラス優勝をもたらすことができました。

なお、この大会の観戦者は 3 日間で 8 万人以上(romatoday.it )、テレビ視聴者は1.35億人(Eurosport )に達しました。
ヨーロッパ選手権の大きさを物語るとともに、ABARTHチンクエチェントを駆る日本人ドライバーとそのチームの活躍も広く語られることを意味する数字です。

 

■ドライバー:眞貝知志

2012年全日本ラリー選手権JN-3(当時)クラスチャンピオンという実績を引っ提げ2014年よりmCrt 所属ラリードライバーとして活躍。
2015年にはFIAR規定車両である ABARTH 500 Rally R3T を全日本ラリー史上初のクラス優勝に導き、年間で最多の SS ベストタイムを奪取した”国内最速のサソリ遣い”。
ドライバーとして感じ取ったマシンの挙動をエンジニアリング観点から論理的かつ平易な言葉で表現するレクチャー能力も活かし、ABARTH Driving Academyでもメインインストラクターとして活躍中。

ABARTH Driving Academy    http://www.abarth.jp/scorpion/the-expert/4795

・2002年 ラリー本格参戦開始 JMRCアクアラインラリーシリーズ(Bクラス):シリーズチャンピオン
・ 2006年 近畿中部ラリー選手権(DE-Bクラス):シリーズチャンピオン
・ 2007年 全日本ラリー選手権(JN-2クラス)参戦:初年度最高順位3位
・ 2009年 全日本ラリー選手権(JN-2クラス):初優勝を達成
・ 2010年 全日本ラリー選手権(JN-3クラス):シリーズ2位 / ターマックラリー4戦全勝を達成
・ 2011年 全日本ラリー選手権(JN-3クラス):シリーズ4位
・ 2012年 全日本ラリー選手権(JN-3クラス):シリーズチャンピオン
・ 2015年 全日本ラリー選手権(JN-5クラス):シリーズ3位(優勝回数:2回)
・ 2016年 全日本ラリー選手権(JN-5クラス):シリーズ5位(優勝回数:2回)/ イタリアラリー選手権 Rally di Roma Capitale 2016にてイタリアデビュー
・ 2017年 全日本ラリー選手権にスポット参戦 /  ヨーロッパラリー選手権 Rally di Roma Capiltale 2017:RC3クラス優勝

 
 

■コ・ドライバー・:Danilo Fappani(ダニーロ・ファッパーニ)

・ 1997年スバル・インプレッサでイタリアチャンピオンを獲得。
・ 2006年から2016年までは今やイタリアの次世代チャンピオン筆頭と言われるまでになったシモーネ・カンペデッリ選手とコンビを組む。

 

■ムゼオ チンクエチェント レーシング チーム(mCrt)について
 
チンクエチェント博物館を母体にする、レーシングチーム。
ABARTHの復活を契機に、日本そして母国・イタリアで車のポテンシャルを駆使しながら、まだ知らない世界を観たい、感じたい、そのために多くの経験を積み上げようという、単純な動機・好奇心をコアに『ABARTHを通して、走る楽しみをより多くのファンと分かち合いたい』と宣誓。
ABARTHを駆って、「 世界一のアバルトレーシングチームを目指すmCrt 」をキャッチフレーズに熱い気持ちで参戦中。ABARTHチンクエチェントの楽しみ方の一つの方法として、そのハイクオリティなポテンシャルの世界観を具体的な結果で、多くのファンの皆さんに伝達しています。
そして本年は、前述の成績を収めることが出来ました。
本当にありがとうございました。
来年もまた新たな気持ちで参戦します。
みなさまの、熱いご支援をお願いいたします。

 

mCrt代表:伊藤精朗